


日常と非日常がほどよく混じり合う、
湯のまちの暮らし。
「ルグラン別府The Central Luxe」の建設地である別府は温泉の源泉総数、総湧出量ともに日本一を誇るまち。巡れば巡るほどディープな魅力にあふれる温泉地として知られ、アーティストやクリエイターといった移住者が多いまちとしても知られています。
そんな別府に移住し、“べっぱー”(別府っ子)として心の底から別府での暮らしを楽しむ中島知子さん。
大好きな温泉に日々浸かり、おいしい食べ物に舌鼓を打つ。少し時間ができたら海沿いの公園に足を運び、のんびり憩う。そんな自然体で、等身大の別府ならではの日々。中島知子さんおすすめのスポットから、ふと街で見つけたステキなお店まで。
湯のまち、別府を気ままにぶらり。
[ 中島知子(なかじまともこ) ] 1971年、京都生まれ。2018年に大分県別府市に移住。現在、「中島知子のおんせんさんぽ」(TOSテレビ大分)、「れじゃぐる」(OAB大分朝日放送)など多数のテレビ・ラジオ番組やイベントで活躍中。別府市内でイチオシの温泉は「不老泉」。


約6年前に移り住み、別府ライフを満喫している中島知子さん。「温泉に歩いて行けるから」と別府を選んだほど温泉好きで、レギュラー出演している「中島知子のおんせんさんぽ」(TOSテレビ大分)では、広く大分県内の温泉に足を運んでいる。
そんな中島さんは”べっぱー“としてどんな日々を過ごしているんだろう。大好きなパンがあるというベーカリーや、何も考えずボーッとしたいときに足を運ぶ海沿いの公園、真冬でも食べたいと話す別府冷麺の老舗、大分特産の椎茸専門店など、実際に愛着のあるスポットも交えながら、中島さんの”とある一日“をご紹介。
日常なのに、全国有数の温泉地だからか、どこか非日常感もある別府の風景。中島さんいわく「すべてを受け入れてくれる」。そんな”べっぱー“の日常を感じてみよう。






優しい味わいの
老舗のパンで始まりを。
創業1916(大正5)年。その長い歴史は味のある看板、パンが並ぶガラスケースからも見て取れる。営業開始と同時に店前にできる行列は、地域で長く愛されている証。店で一から炊くというあんこ入りのこしあんぱん(110円)、つぶあんぱん(110円)が不動の人気No.1&2。中島さんはバターフランス(130円)推し。

友永パン屋
大分県別府市千代町2-29
[営]8:30〜18:00(売切れ次第終了)
[休]日祝休(ほか臨時休業あり)
ルグラン別府より徒歩14分

外で食べる朝食も
たまにはいいね。
別府の海沿いの公園で一番市街地から近いのが「的ヶ浜公園」。ベンチに腰掛け、別府湾や高崎山を見ながらのんびりするのにピッタリ。木々や草花、芝生の緑に癒される「別府公園」にはスターバックスコーヒー 別府公園店も。魅力的な公園が近くにある暮らしはいい。
的ヶ浜公園
大分県別府市北的ヶ浜1883~4
ルグラン別府より徒歩6分
別府公園
大分県別府市大字別府野口原3018-1
ルグラン別府より徒歩13分







思い立ったら温泉へ
これが別府スタンダード。
野口元町にある共同浴場「大和温泉」。別府市内でも屈指の歴史を有し、建物ができたのは1950(昭和25)年と戦後まもなく。泉質はクセのない単純温泉で、毎日入りたくなる良泉だ。組合員の手によって長年守り続けられている。
大和温泉
大分県別府市野口元町9-15
[営]6:30〜11:50、13:00〜22:50
[休]無休
ルグラン別府より徒歩1分

いつもの日々をちょっと
ステキにしてくれる。
今年で開店して17年目。倉庫のような店に入ると器、木工、竹細工、服飾、アクセサリー、さらにはアート作品まで…。店主夫妻がセレクトしたアイテムは必需品ではないけど、身近にあれば心を満たしてくれるものばかり。すべてに物語があって、そんな物を慈しむことで暮らしは、きっともっとステキになる。そんな気持ちにさせるセレクトショップ。
SPICA
大分県別府市立田町1-34
[営]11:00〜17:00、土日祝10:00〜17:00
[休]水
ルグラン別府より車で3分







別府冷麺発祥の味を
気軽に。
噛みごたえのある強いコシが特徴の別府冷麺の中でも屈指のコシの強さ。1970(昭和45)年創業の老舗の味は2代目に受け継がれ、県内外のファンを魅了している。
別府冷麺 胡月
大分県別府市石垣東8-1-26
[営]11:00〜16:00(水〜日は〜17:30)
[休]火
ルグラン別府より車で8分

大分名物を
新しいスタイルで。
創業60年超、大分の特産品でもある椎茸をもっと身近に、気軽に楽しんでほしいと店舗や商品をリブランディング。椎茸ステーキ串(180円)などイートインメニューも。
大分の椎茸屋やまよし
大分県別府市西野口町2-2
[営]9:00〜17:00(イートイン10:00〜)
[休]不定休
ルグラン別府より徒歩10分









日常にアートをプラス
それだけで心が豊かに。
別府にゆかりのあるアーティストや職人の作品をメインに扱うセレクトショップ。「別府のまちの、ミュージアムショップ」のキャッチコピーを掲げ、独創的なデザインの雑貨やTシャツなどが揃う。店は築110年の長屋を利用しており、2階には台湾の現代美術家、マイケル・リン氏のふすま絵を展示。
SELECT BEPPU
大分県別府市中央町9-34
[営]11:00〜17:00(日・月は10:00〜)
[休]火、水
ルグラン別府より徒歩10分

60年以上暮らしを支えてきた
生活商店街。
JR別府駅の高架下というディープな立地も味わいのレトロな商店街。鮮魚店や乾物屋、パン屋、惣菜店、生花店などが軒を連ね、店主たちとの会話も楽しみ。2025年2月現在、リニューアルを実施しているため仮店舗で営業中。2025年9月ごろに第一期工事が、2026年夏に第二期工事が完了予定。
べっぷ駅市場
大分県別府市中央町5-26
ルグラン別府より徒歩10分








ゆうげを前にレトロでアートな
街並みをぶらり。
アートNPO「BEPPU PROJECT」を中心にさまざまなアート事業を展開。街なかでちらほら見かける壁画やアーティスティックなサインは同プロジェクトによるもの。別府駅そばのビルでひときわ目を引く岡本太郎氏のモニュメント「緑の太陽」も必見。


いつもの店でいつもの味を
気軽に立ち寄れる大衆酒場。
飾らない雰囲気で中島さんも行きつけという大衆居酒屋。創業約60年の老舗で、別府駅を中心に3店舗を展開する人気ぶり。名物のももから(825円)、郷土料理のりゅうきゅう(950円)、刺盛り(1100円〜)など豊富なメニューも◎。
生一本 本店
大分県別府市北浜1-14-1
[営]17:00〜24:00
[休]火
ルグラン別府より徒歩13分





あの名曲を生演奏で
非日常の夜の楽しみ。
“女性が1人でも安心してお酒を飲んだり、ダンスを踊ったりできる店を”という先代の思いから36年前に誕生。1950年〜60年代のアメリカンポップス、日本のGSの生演奏を聴きながら食事が楽しめる。県外客をはじめ、地元の子ども連れなど客層は幅広く、アットホームな雰囲気。男性3600円、女性3000円で食べ飲み放題、さらに時間制限なしというからうれしい。
別府ヒットパレードクラブ
大分県別府市北浜2-1-2
[営]18:00〜24:00
[休]月(休前日は営業)
ルグラン別府より徒歩8分




温泉の源泉総数、総湧出量ともに日本一を誇る別府。まちをぶらり歩いてみると、小さな共同温泉がちらほら。地名を冠した温泉から、昔からの言い伝えが残る湯まで、100か所以上が存在しているといわれ、それらを総称して”ジモ泉“と呼ぶ。
ジモ泉は各地区に暮らす有志からなる組合員らが日々管理を行うことで守り続けられており、中には一般客を受け入れている施設もある。ここでは気持ちよく入浴するために知っておきたい別府温泉郷ならではの作法をはじめ、日々の利用がもたらす暮らしの豊かさを紹介。別府ならではの快適な温泉ライフをぜひ。
別府ならではの湯の文化?
町ごとに管理する共同温泉
ジモ泉は町・地区ごとに地域住民が組合をつくり、運営しているケースが多い。そういった地域のジモ泉は、組合員になって月額を支払うなどすれば、いつでも入り放題という温泉がほとんど。組合員以外の一般客の入浴を受け入れているジモ泉もあり、入浴料は100円、200円など手ごろなのもうれしい。


市営の温泉を巡って
さまざまな泉質を堪能
市営温泉は市内に18施設(うち2施設休業中)。鉄輪、明礬など泉質が異なる温泉地に点在しているので、各々湯の個性を楽しむことができる。さらに竹瓦温泉(写真上)は砂湯を併設していたり、鉄輪むし湯では蒸し湯が楽しめたり、施設ごとに個性がキラリ。なお、中島知子さんのイチオシ市営温泉は、JR別府駅から比較的近い不老泉(写真下)。


湯を通した昔ながらの関係が
人間性を育ててくれる
ジモ泉を利用する際、ちょっとした作法がある。例えば「あいさつをする」「加水する際は一声かける」といった簡単なことだが、人との関係性が希薄な現代において、あいさつを交わす機会が生まれること自体が貴重。中には「子どもが自然とあいさつできるようになった」といった声が聞かれることも。ジモ泉は小さな教育の場であり、他人を思いやる心を育む場だ。
温泉が地元の人々を繋ぐ
「お湯ニケーション」
地元の人々の生活に溶け込んでいるジモ泉。自宅に風呂はあってもほとんど使わず、近くの共同浴場に行くことが当たり前といった文化が別府には根付いている。中にはジモ泉に公民館が併設されているところもあり、まさに地域の人々の交流の場の一つだ。湯浴みがてらその町の魅力や住みやすさなど、リアルな情報を地域の方々に聞いてみるのもいいかも?
一つのまちに7種類の
泉質がある贅沢!
市内に点在する8つの温泉地を総称して「別府八湯」と呼ぶ。別府駅周辺に位置し、竹瓦温泉がシンボル的存在になっている「別府温泉」、保湿成分でもあるメタケイ酸を豊富に含む湯が湧く「鉄輪温泉」、硫黄の香りが漂う「明礬温泉」など、どの温泉地も知名度は全国区。温泉地ごとに泉質、雰囲気はそれぞれで、市内には環境省が定めている10種類の泉質のうち、7種類を有するというから温泉好きにはたまらない。

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